城下町の染物屋 山上染物店

新潟県北の村上市に弊店 山上染物店はあります。この地で360余年、染物一筋にたずさわってまいりました。時代を経ても、人の暮らしに寄り添う染めを作り続けてきたことに変わりありません。 いつもそばにあって、見ると心がなごむ… そんな風に感じていただけるものづくりを目指しています。



手仕事でつくっています

弊店は大きな工場ではありません。家族でやっている小さな染物屋です。
すごい機械もありません。布を張る長い板や、手ぬぐいを仕上げるローラーなどの大きな道具はありますが。
今どき、と思われることでしょうが、仕事のほとんどを手作業ですすめています。
ものすごく大量にはつくれませんが、お客様おひとりおひとりと、デザインや素材などについて納得していただくまで打ち合わせを重ね、ひとつひとつの品物を大事に染めることができるのです。
その分お時間をいただく場合がありますが…
ご希望のご使用日があれば、それを目指してがんばります。が、余裕のあるご注文だとなおありがたく思います。

印染(しるしぞめ)

弊店は印染の品物を主につくっています。「印染」とはのれんやはっぴなど、屋号や家紋などを染め抜いてある染物のことです。誰もがつかうものではなく、ご注文いただいたお客様だけに使っていただくもの、つまりオーダーメイド(誂え)です。大量生産で安価なものがあふれる現代ですが、そこをあえて細部までこだわりが行き届いているオーダーメイドの染物をつかうというのも、素敵なことだと思いませんか?

登録有形文化財

村上市には、城下町独特の建築方法である「町屋」が数多く現存しています。うなぎの寝床と称される、間口が狭くて奥行きの長いのが特徴の建物です。これは江戸時代に間口銭という、間口の広さで税額が変わる税金対策のための建築なのだそうですが、町屋とは江戸時代の一般庶民の住宅のことです。
重厚な梁がむき出しの、吹き抜けになっている茶の間に座っていると、江戸時代にタイムスリップしたかのような錯覚におちいりそうです。
時代が平成になり、江戸時代ではごく一般的な家だった弊店も、「当時の特徴をよく留めている」とのことで、平成19年に母屋部分が登録有形文化財に登録されました。
さぞかしご先祖もびっくりしていることでしょう。
営業時間内は通年公開しておりますので、どうぞお気軽に店を訪れてみてください。

山上染物店 取り扱い品目

はっぴ、のれん、手ぬぐい、旗など印染(しるしぞめ)全般
北限の茶染 (のれん・タペストリー・ハンカチ・風呂敷・こりこりタオル など)
その他 お誂え染め

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山上染物店 〒958-0864 新潟県村上市肴町2-17 TEL0254-52-3570 fax0254-52-7308

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